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ペットの肥満

ペットの肥満は、身体機能に必要な量以上の脂肪の蓄積を特徴とする病理学状態と定義されます。これは、小動物臨床の中で最も重要な栄養障害のひとつです。ほとんどの場合がペットの単純な過食と運動不足が原因となります。少数の例では内分泌異常、つまりホルモンの異常があります。野生の動物は、食事(獲物)を取る(獲る)ために必死に運動しなければなりません。しかも毎日獲物が捕まる保証もありません。それに比べ、人間のそばで飼われているペットのイヌやネコはどうしても運動不足になりがちです。


ペットが厳しい生存競争を勝ち抜くために必死になんてことはありませんし、ペットの飼い主や家族がいろいろな理由で食べ物を与えがちになります。これは、体内のエネルギー消費を少なくし、また一方でエネルギーを過剰に供給し続けることになり、二重にペットの肥満の原因をつくっていることになります。特に、一日中家にいるご隠居さんや晩酌するお父さんは、減量作戦の最大の敵となります。


人間の寿命の1/5しか生きられないからせめてもの楽しみをと無分別に食べ物をやることは、ペットの寿命を1/8、1/10と逆に縮めてしまい、しかも苦しい最期を送らせる結果を生むことになりかねません。このようなペットの飼い主とイヌ、ネコのライフスタイルそのものが、動物を肥満にさせることになるでしょう。太ったイヌやネコは一見かわいいと思われ、また食欲があることは健康のしるしだとみなされがちです。動物が肥満していても気がつかない、あるいは意識しようとしないペットの飼い主が少なくありません。


かわいいこのイヌやネコたちは、生きているのです。ペットは生きている以上は、広場を元気に駆けまわり、またしなやかに躍動する姿が、本来のあるべき健康ではないでしょうか。本当の動物好きの方たちは、たとえ粗食であっても健康を守る術や知識をもっています。ペットに食べ物を与えることだけが、愛情を注ぐ手段ではありません。日ごろの生活の中で動物たちのかわいいしぐさやあたたかさに癒される代わりに、健康でありたいと考えることができない動物たちのため、われわれ人間がこの子たちの健康をしっかりと守ってあげなければならないのではないでしょうか。

この記事のカテゴリーは「健康管理」です。
ペットの健康管理は、飼い主の責任です
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